鍼灸院の開業直後に「無料お試し券」を配ってPRした話。



私が開業したときに実際やってみた「無料券」の話です。


鍼灸院をオープンさせて何に困るかといえば、それば間違いなく「集客」でしょう。


いかにして人を集め、自分のファンになってもらうかが経営の鍵を握っているといっても過言ではありません。


特に治療とか施術という「無形のサービス」を提供するビジネスなので、なかなかPRしにくいですよね。


そこで私が実際にやった開業直後の集客方法を紹介します。


無料お試し券で施術を体験してもらう!


それはタイトルにもあるように「無料お試し券」を配った、それだけです。


文字通り「この券があれば治療1回無料で受けられますよ」という企画です。


結局のところ、実際に来院して治療を受けてもらわないことには善し悪しも合う合わないも患者さんは判断できません。


そこで初回割引というチマチマした作戦ではなく、一気に「無料」で試してもらう機会を作ったという感じです。


近隣の方や工事関係者、友人知人、よく行く飲食店など、とにかく無料券を配ってみたところ、約25%の人が来院してくださり、実際に無料で治療を受けてくださいました。


この際に、私の治療や施術で何ができるのか、どんなメリットがあるのかを説明し、それを実感してもらうというのが狙いです。


チラシ広告は「センミツ」とかいいますよね。


1000枚のチラシに対して3人から反応があれば良いほうだというアレです。


まぁ、田舎だということもありますが、センミツを大きく上回る反応があったことには驚きました。


「無料だから来た、有料になったら絶対に来ない」という人もいますが、それはそれです。


実体験を伴うので記憶にも残りやすく、別の誰かを紹介してくださることもあるので、長期的に見れば有効な広告宣伝の方法だと私は思います。


「百聞は一見にしかず」に近いと思います。


100回ホームページを見てもらうより、実際に1回でも治療を受けてもらったほうが体験的に理解してもらえるはずです。


無料券のポイントは「一人に対して3枚程度まで」に抑えておくことです。


私は考えなしに一人に10枚ぐらい渡してしまったのですが、おひとりさま1回限り(初回のみ)使用可能など、ルールを定めていなかったので、もらった枚数分の治療が無料と勘違いする方が続出してしまいました。


これは私の説明不足、配慮不足で患者さんには何の落ち度もないので、無料券の枚数分だけ無料で治療しましたよ。


今となっては笑い話しですが、当時は「勘弁してくれ~」という気持ちでしたね。


無料券以外には広告宣伝は一切行いませんでしたが、やはり無料のインパクトは大きかったのか評判は上々でした。


当時は既にフェイスブックもツイッターもあったので、予想だにしていない範囲に情報が拡散され、チラシの何倍も「活きた情報」が無料体験者さんによって発信されたと思います。


深くは考えずに実行した無料券ですが、とにかく実際に体験してもらえたのが何よりも良かったです。


これが絶対的な正解というわけではありませんが、私がやってみた開業直後の集客方法を紹介しました。


開業直後に限らず、開業1周年記念とか3周年記念などタイミングを見て無料券を配ってみるのもいいかも知れませんね。


短期的に考えれば損ですが、長期的な視点においては「実際にあの先生に治療してもらったことがある」という実体験が活きてくるかも知れません。


やってみないと何ともいえませんが、もし良かったら参考にしてみてください。


「初回のみ有効」などの文言はお忘れなく!