鍼灸院を廃業しようと思ったときに読んでみてください。



夢を抱いて開業しても収入が少ないと廃業したくもなりますよね…。


それも現実です。


新しく開業した鍼灸院が数年後には廃業してしまう…という悲劇が全国各地で当たり前みたいに起こっています。


なぜこうも治療院が潰れてしまうのでしょう?


答えは実に明確で「お金がなくなったから」です。


鍼灸院にお金がなくなると支払いができなくなり、廃業を選択される先生も出てきます。


治療技術があろうがなかろうが、人柄が良かろうが悪かろうが、お金がなくなると廃業せざるを得なくなります。


言い方を変えれば、お金さえあれば赤字だろうと廃業せずに済むということです。


支払いさえできていれば借入を活用した赤字経営であっても鍼灸院を閉めずに存続させることが可能です。


今、経営が上手くいかず、お金が足りないという状況で、廃業を考えている先生がいらっしゃいましたら是非とも落ち着いて考えてみてください。


◆現金が足りないなら借りればいい


私個人としては事業資金を借り入れての経営というのは全然アリだと思います。


なんといっても廃業してしまうと事業がその時点で途切れてしまいますからね。


再スタートするのは本当に大変だと思いますし、場合によっては独立開業という事業形態では再起不能という現実が待っているかも知れません。


それならば政策金融公庫や銀行、信用金庫から事業資金を借りて、地道に返済しながら立て直していくという道を模索してもいいと思います。


何とか粘って粘って続けているうちに風向きが変わるということもあるかも知れません。


当然、何か新しいことを始める必要があるかも知れませんし、これまで以上に厳しい毎日になるかも知れません。


そうであっても、せっかく開いた自分の治療院ですから何とかして継続させてみませんか?


簡単に事業を手放してはいけません。


人間、追い込まれたときには普段の何倍もエネルギーを発揮できるものです。


経営的に苦しいときこそ頑張りましょう!


治療院ビジネスはランニングコストが低いので固定費を抑えられればチャンスはあります。


出て行くお金を最小限にし、入ってくるお金を最大限にできれば復活できます。


その復活の日まで生活していく現金が足りないのであれば、借りればいいだけの話です。


これは借金ではありません。


あくまでも事業資金・運転資金です。


借り入れを過度に避けるのではなく、個人事業主として計画的に利用してやればいいのです。


日本人はお金の教育を受ける機会が少ないので「借金=悪」みたいに誤解されがちですが、返せるお金なら借りても大丈夫です。


言うならば「ジギョーシキン」とか「マトマッタカネ」とか、そういう名前のアイテムです。


手元にアイテムがない場合、なんとレンタルできるんです。


レンタル料を上乗せして期限通りに返せば何の問題もないんですよ。


廃業を考える前に、お金のこと、もう一度だけ整理して考えてみませんか?


なにか方法が見つかるかも知れませんからね。


◆自分でなんとかやるしかない!


ピンチは何もしなければピンチのままです。


ピンチのときこそ頭を使って、知恵を絞って、必死こいて何とか解決させようとすることでチャンスに変わっていくこともあります。


いろんなことがあるので一概にはいえないかも知れませんが、先生の気概や技術や情熱があったからこそ独立開業を果たしたわけで、それを簡単に諦めてしまうのは非常にもったいないと思います。


開業して引退するまで順風満帆、


ひたすら右肩上がりなんて絶対にあり得ないですよ。


大変なときこそ真価が問われます。


移転だって規模縮小だって可能です。


無責任に聞こえたらすいませんが、廃業が頭をよぎったときこそ頑張りましょう!


事業を継続させるのなら、頑張るしかないんです。