鍼灸師やマッサージ師が「開業しても食っていけない」は本当か?



「経験を積んで独立開業しようと思ってます!」


「○年後に自分の鍼灸院をオープンさせます!」


そういった将来のビジョンを誰かに話したとき、どういうつもりなのか…


「鍼灸師は食っていけない!」

「その業界はもう終わってる!」

「開業しても成功するわけない!」

「競合が多すぎる!」


…などと言われることがあります。


この手の「治療院ビジネス」に対する否定的な意見は果たして本当なのでしょうか?


なんか、さも正当で客観的な意見にも聞こえますけど、よくよく考えてみれば出処不明な謎のウワサですよねぇ…。


ちょっと考えてみましょう。


これから開業しようと思う方は是非とも読んでみてくださいね。


他人の言葉に引っ張られ過ぎるな!


これから開業を希望される皆さんに特に申し上げたいのは、業界の不利な情報だけを一方的に鵜呑みにしたらダメですよ、ということです。


・親切心なのか老婆心なのか、開業したことない人に限って否定的・悲観的なコメントを全力でぶつけてきたりします。


アレはホントになんなんでしょうね?


そういう「具体性のないネガティブなコメント」が気になって気になって不安でしょうがないのであれば、独立開業そのものを考え直したほうが賢明ですよ。


開業せずに勤務し続けるのも選択肢ですし、他業種へ鞍替えしてしまう(全く別の仕事をする)という方法だってあります。


独立開業だけが成功への唯一の道ってわけじゃありませんからね。


・また実際に開業している(していた)人が「開業しても上手くいかないよ」と、これから開業しようとしている人を前に平然と言うこともあります。


自分の(上手くいっていない)体験だけを「世の中の全て」みたいに語ってしまうのもどうなんでしょうかね?


そういう人は「治療院ビジネスを成功させる能力」が単純に低いのか、もしくは能力を高める努力を怠っているにも関わらず、それを環境や社会のせいにしているだけでしかありません。


他人の否定的な意見を聞いただけで開業する気が失せてしまうのなら、その程度です。


自分の気持ちが開業すると決まっているのなら気にせずにいきましょう!


開業後は「総合力」勝負になる


治療院に限らず、どんな職業であろうともニーズに応えられなければ競合他社(競合他者)に淘汰されてしまいます。


当たり前の話です。


開業すると「総合的に判断」されるので、「食っていく」ためには全ての要素を総合的に高めていく必要があります。


治療や施術の技術はモチロンですが、知識も会話も清潔感も費用も人間的相性も立地条件も、何もかもが患者さんの判断材料です。


つまり開業して生活していくためには、

技術を高める努力を怠らず、

経験を重ねて、

新しい知識を入れて、

誠心誠意しっかりと施術して、

キッチリ掃除して、

身なりを整えて、

ネット上で告知をして、

お金の勉強もして…いかなくてはいけません。


そういう総合力を高める努力や工夫を正しく地道に続けていけば、少なくとも「食べていけない」なんてことはないと思うんですけどね。


自分で考えて実行できるのなら大丈夫です。


「食えない業界」とかいって環境のせいにしているうちは何やってもダメでしょうね。


「食えない業界」であっても、努力して工夫して『食っていく!』んですよ。


ちゃんと人の役に立てば、食っていくぐらいの報酬は返ってきますから!


まとめ


「これから開業したい!」という皆さんは、是非とも「幸福」を目指してもらいたいと思います。


急に「幸福」とか書くと宗教じみて聞こえてしまうかも知れませんが、結局のところ人間は幸せになるために仕事をするんじゃないかなぁと僕は考えています。


患者さんの役に立ち、感謝され、その対価をいただき、自分や家族と幸せに暮らしていく。


僕の知る限り鍼灸やマッサージはそれが可能な職業です。


 独立開業は確かにリスクを伴うかも知れませんが、努力や工夫や苦労を重ねた結果としてのリターンを独占的に味わえます。


自分の頭で考えて、トライ&エラーを繰り返していけば、決して「食っていけない」ということはないと思いますよ。


独立開業すれば自動的に「食っていけるようになる」なんてことはありません。


自力も他力も総動員させて努力や工夫を重ねまくって「食っていけるようにする」だけです!


もし良かったら参考にしてみてください。