年に1回しかない鍼灸師の国家試験。
経験者である私が「勉強のコツ」をまとめましたので、もし良かったら参考にしてみてください。
国試勉強のコツ
国試対策、国試勉強のコツは「ひとつの勉強法」を信じてやる抜くことです。
情報過多社会ですから、いろんな勉強法や参考書などを見聞きすると思います。
不安に思っていると今やっているスタイルで本当に大丈夫か心配になってくるというものです。
そういうときに「なんだか良さそう」な新しい勉強法に目移りして乗り換えるというのは実は良くありません。
それは不安を紛らわせるために「新しい興奮」を得ようとしているだけで、真の意味では国試対策になっていません。
ただ中途半端にやり方を変えてみたに過ぎないのです。
学校の国試対策授業、過去問、参考書…などなど。
勉強法は何でも構いません。
とにかく合格点を取れればいいだけですからね。
どんなスタイルでもキッチリ詰めていけば合格点に届きます。
だって全体の4割を間違えても合格できちゃう(コレ重要!)んですし、選択肢のなかに答えが書いてあるわけですからね。
勉強している間は不安感が常につきまとうとは思いますが、「ひとつの勉強法」を是非とも貫いてみてください。
それを貫いても時間があるという人のみ、違う勉強法に臨んでもいいと思います。
私は「過去問やりまくり勉強法」でした。
あくまでも私の話です。
学校で過去問のコピーが何枚でも無料でもらえたので、
解答と解説を自分で書き込んでいく
↓
空き時間にパラパラ見ていく
↓
また過去問に解答と解説を書き込んでいく
この繰り返しでした。
過去10年分の問題の解答と解説を書き込みまくって無事に合格できましたが、このスタイルが最高という話ではなく、ひとつのスタイルを最後まで貫いたのが良かったと思います。
国試は「初めて見る真新しい問題が100%」ってことはまずありません。
そういうのも多少はありますが、過去問そのままのヤツとか、過去問の選択肢だけ変えたヤツとか、過去問の数字だけ変えたヤツとか、思いのほか結構あります。
似たような問題だけで軽く半分以上はあると思うので、そこも過去問で対策するオススメポイントです。
「国試勉強」は分解して考えよ!
これは国試に限ったことではありませんが、「勉強」は分解して考えたほうが楽です。
勉強を分解すると、暗記(入力)・演習(出力)・応用(思考)です。
暗記→演習→応用の順に進めていきます。
国試は暗記と演習さえしっかりできていれば合格できる試験なので応用は別にしなくても大丈夫です。
まずは、暗記と演習を確かなものにしていきましょう。
・暗記(入力)は解剖学、生理学、経穴などの「とにかく覚えてないと話にならない」系のヤツです。
この手の出題では考えても答えが出るわけではないので、ひたすら暗記あるのみです。
・演習(出力)は、暗記した知識を土台に「問題を理解して答えを導き出せるかどうか」系のヤツです。
知ってても答えに辿り着けないのでは意味がありませんからね。
過去問などで感覚を掴んでいきましょう。
なんとなく「勉強する」と思うと具体性がなく何をやっていいのか掴みどころがない感じがあるので、これは良くないですね。
モチベーションも上がりにくいです。
ところが
・「筋の起始・停止を覚える!」とか「膀胱経の取穴法を覚える!」とか、
・「○年度の過去問を解く!」とか「間違えたところを復習して解説を書く!」とか、
そういう感じで具体的であればあるほど手を付けやすいというものです。
短時間からでもいいので、暗記と演習を積み上げていくといいと思いますよ。
年に1回しかない国家試験でプレッシャーもかかると思いますが、正しく準備しておけば(きっと)大丈夫です!
ペース配分も重要です。
試験日は決まっていますから、そこへ向けて残された時間をどう使うかという「ペース配分」も大切です。
これには個人差・適正があると思います。
最も楽な勉強スタイルは間違いなく「毎日コツコツ型」です。
短時間の勉強時間でも積み重なれば膨大になりえます。
春先からコツコツを暗記を進めていけば、秋冬に伸びまくること請け合いです。
人によっては「短期集中型」もアリです。
私自身コレでした。
秋以降、グッと集中して試験対策していく感じですが、準備期間が限られているので、気が焦りますが「やるしかない!」精神で乗り切りました。
一番ダメなのは言うまでもなく「一夜漬け型」ですね。
どんなに優秀であっても一夜漬けで挑むのはリスクが高すぎますからね。
要点まとめ
・新しい勉強法をアレコレ試しまくるノウハウコレクターにはなるな!
・ひとつの勉強法を貫いても合格点は取れる!
・「勉強」では曖昧。正確には「暗記」(入力)と「演習」(出力)。
・一番ラクなのは、間違いなく毎日コツコツ型。
とにもかくにも、自分がやりやすい方法で合格してくださいね!
秋以降は体調管理もお忘れなく。
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