鍼灸院の名前(屋号)の決め方。「分かりやすさ」が最重要です。



これから独立開業される方にとって


「鍼灸院の名前(屋号)をどうするか?」


というのは非常に重要な問題だと思います。


自分自身のの治療所ですもんねぇ、頭を悩ませる方も多いでしょう。


近年では、より個性を際立出せようとカタカナやローマ字表記の治療院もチラホラ見かけますが…うーん、ちょっとどうでしょうか?


基本的には「好きにすればいい」んですよ!


…好きに決めればいいんですが、患者さんにとってどうなのか?


少し考えてみましょう。


◆患者さんに分かりやすい屋号を考える


どんなにオシャレで個性的で独自性のある屋号であっても、


患者さんに意味が伝わらない屋号では全くダメです。


鍼灸院に限らず、飲食店などでも英語・スペイン語・イタリア語などを駆使したオシャレな名前のお店ありますよね?


しかし、あまりにもオシャレ過ぎて「何屋さんかすら分からない」のでは自己満足で終わってしまうおそれがあるのです。


語感やオシャレ感だけを優先させて屋号を決めてしまうのは…損してしまうかもしれません。


※具体的に「コレは良くないでしょ?」という実例を踏まえて書きたいところですが、名指しにするようなことは控えておきます。


もしお時間がありましたら、ちょっと調べてみてください、面白いのや奇抜なのが色々ありますから。


あくまでも、たとえば、架空の一例を挙げてみます。


鍼(はり)治療のことを英語でアキュパンクチャーといいますが、


・アキュパンクチャー鈴木 と

・鈴木鍼灸院 とでは、


伝わり方が全然ちがいますよね。


一般の人には「アキュパンクチャー鈴木」が何屋さんなのかさえ分かりません。


まずは患者さんに分かりやすい屋号にするというのが一番ですね。


◆ネット検索を意識したストレートな屋号がオススメ


分かりやすさの上に意識したほうがいいのが「ネット検索」です。


患者さんが「どこか良い鍼灸院はないかな?家から近い院は…?」という場面で、


ドコから情報を引き出すでしょうか?


最も多いのはクチコミでしょうね。


実際に試してみた人の「あの鍼灸院、良かったよ!」という言葉を大きな後押しになるはずです。


地方(田舎)ではクチコミが強いのですが、クチコミ情報がない場合、おそらくはインターネット経由で調べるというのが多数を占めると思います。


今後は「生まれたときからネットがある世代」が増える一方なので、インターネット検索を前提とした院名を決めていく必要があると私は考えます。


多くの場合、 「地名(駅名)+治療スタイル」 の2語から検索が始まり、


徐々に検索ワードが付け加わるでしょうから、そこは押さえておくべきですね。


つまり

「東京 鍼灸」

「福岡市 整体」

「新大阪駅 接骨院」

みたいな感じでグーグルなりヤフーなりで探される方が多いでしょう。


それにヒットしやすい屋号にしておけば検索から多くの患者さんに見つけてもらいやすいというわけです。


上記の例から具体的な屋号を考えると、

東京鍼灸院

福岡整体院

新大阪接骨院

といった感じです。


ものすごくストレートですね。


潔し、です!


でも、これでネット検索で上位表示される可能性が高まりますし、そうなればネット経由で新規の患者さんに知ってもらえるってもんですよ。


しかし既に使用されている場合も多々あると思いますので、そういうときは屋号の重複を避けるためにも「あなたの名前」を使いましょう。


東京山田鍼灸院

福岡斉藤整体院

新大阪前田接骨院


あくまでも例ですが、こんな感じです。


これだけで独自性がグッと高まります。


ミドルネームのように名字を屋号に差し込むだけですが一気に差別化できますね。



屋号は地名(駅名)+人名+鍼灸院で保健所に登録し、

予約の電話を受け取る際には地名(駅名)を省いて「はい、山田鍼灸院です!」

とするのも良いと思います。



要するに字面や語感のオシャレ感より、


分かりやすいこと・検索されやすいことのほうがずっと大切だということですね。


例に出した「東京山田鍼灸院」という屋号であれば、


東京(地名)で山田さん(名前)がやっている鍼灸院(治療スタイル)


というのがストレートに伝わります。


※一応、補足しておきますが、例にあるような「東京・福岡・新大阪」などでは少々範囲が広すぎますので、もう少し範囲を限定して市町村名や最寄駅名を用いるのがベターかなと思います。


身近な地名や駅名が入ると近隣の方に受け入れられやすいですからね。


音としての親近感ってあると思います。


これから独立開業される方、店名や屋号をお考えの方、もし良かったら参考にしてみてくださいね。


屋号を決められるのは実際に開業するする「あなた」だけですから!

◆名前(屋号)が決まったら、次はコレ!


開業前であっても「知ってもらうための工夫」を始めましょう!


無料でできることも結構ありますからね。


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