開業して治療や施術というサービスを提供し、その対価をいただくことになります。
独立開業したからには治療費や施術代も全て自分で決めなくてはいけません。
「無形のサービス」への価格設定って結構ムズカシイんですよね。
これをどのように考えて設定するか、ちょっと考えてみましょう。
◆低すぎる(安すぎる)設定はダメ!
特に「初めて開業する若い先生」は治療費を安く設定しがちです。
これは自分の技術に自信が持てず、治療費が高額だと患者さんが来ないんじゃないかという不安感からの行動です。
私も開業当初は必要以上に安くしていましたが、後に値上げしました。
値上げというよりは「適正価格に戻した」というほうが合っているかも知れません。
値上げによって患者さんが減るのでは…と思っていましたが、そんなことはなく、サービス内容に見合った対価として受け止められたようです。
最初からそうしておけば良かったなぁと思います。
低すぎる(安すぎる)設定はダメですね。
◆具体的にはどう決める?
相場とか適正価格とか、そういうのは概念でしかなく特に決まりなんてありません。
文字通り「自由診療」なので自由に決めればオッケーです。
かといって治療や施術という「無形のサービス」に対する報酬を決めるって…なかなか難しいですよね。
そこで、あくまでも例ですが、「あなたの思う適正価格」にプラス1000円するのはどうでしょうか?
「自分の施術は1回3000円ぐらいだな」と思うのであれば、1回4000円に設定するということです。
1000円多く取るんじゃないですよ。
1000円の上乗せに見合った効果を出せるように努力するということです。
あまりにも安い価格にしてしまうと「それなり」の仕事しかできなくなってしまいます。
緊張感も張り合いもなく、そのレベルになりがちです。
しかし、自己評価にプラス1000円するのですから、それに相応しい治療、プラス1000円しても満足していただける施術をしようと無意識に思うものです。
患者さんからしても、あまりに安い治療費・施術代は「自信のなさの表れ」だと想像するでしょう。
「安かろう、悪かろう」なんて言葉もありますからね。
プロフェッショナルの自覚と自信を持って、胸を張って対価をいただけばオッケーですよ!
◆まとめ
ビビッて必要以上に治療費を低くしないでも大丈夫です。
法外で高すぎる価格設定でない限り、患者さんは来られます。
全力で施術したのであれば、堂々と自信を持って自分で設定した治療費をいただきましょう。
それは正当な対価ですからね。
もし治療費や施術代の設定に困ったら「あなたが考える額+1000円」を目安に決めてみればいかがでしょうか?