国家試験 【前日・当日】 のポイント



年に1回しかない国家試験。


当たり前ですけど、1回でパスしたいですよね。


国試前日・当日の過ごし方によって、もしかすると合否が分かれてしまうかも知れません。


実力があっても、それを発揮できないってのはいけませんからね!


少しでも合格の可能性を高めたい!という方は読んでみてください。


頭でシミュレーションしとくだけでも気持ちに余裕ができると思いますよ。


もし少しでも参考になることがあれば幸いです。


まずは前日の身支度から。


試験当日に全力を出し切れるように準備をしましょう。


アスリートのようにコンディションを整えていきます。


ちょっとしたことの積み重ねで結果は変わってきますからね。


まずは前日までに「身支度」です。


試験会場、もしくは前泊する宿に持ち込むアイテムを確認します。


コツは「できるだけ少なく」することです。


必要最小限だけを持ち込んで、何か足りないモノ・必要なモノがあれば出先で調達しましょう。


受験票…説明不要ですよね。


コレがないと話になりません!


現金(カード類)これも説明不要でしょう。


移動や物品購入時に少なからず使うと思うので持っておいてください。


筆記用具…いつも使っている鉛筆や消しゴムが良いです。


わざわざ新調しなくてもいいですよ。


※一応、念のために書いておきますけど、ボールペンでマークシートを塗りつぶすと読み取りの際に反射して0点扱い!になることがありますので、お分りとは思いますけど、必ず鉛筆でマークします!


勉強道具…可能な限り少なくしてください。


大量に参考書や資料を持ち込んでも前日・当日でチェックできる範囲なんて限られてますし、頭に入ってきにくいですからね。


要点だけ押さえたモノや、間違えやすい箇所をピックアップしたモノだけを持っていくほうが何かと楽です。


おやつ(補給食)…チョコレート、飴など脳へのエネルギー補給に重要です。


食べ慣れている商品のほうがいいでしょうね。当日、初めて食べるってのは避けたほうが無難です。


温度調節しやすい衣類…会場の温度に合わせて脱ぎ着が楽なジッパー付きのパーカーや柔らか生地のカーディガンなどがあると重宝します。


感染症対策で換気が行われ会場内が寒いこともあると思いますので、ネックウォーマーや腹巻、レッグウォーマーなどで対策しましょう!


カイロ…寒さ対策はモチロン、腹痛や腰痛の際にも便利なので事前に用意しとくとです。


マスク…必須アイテムですね。予備も念のために用意しておきましょう。

マスクとの摩擦がストレスになるのなら耳や頬にワセリンを塗ったり、口臭で集中力が下がるのなら爽やかな香りのするマスク用スプレーを使ったり、自分に合った工夫をしてくださいね!


ザッとこんな感じですかね。


前泊するなら着替え(ボロボロの下着を着ていって、宿に捨ててくると帰りの荷物が減ります)。


必要な人は薬関係(目薬・胃薬など)。


忘れずに準備しておいてくださいね。


試験会場での服装は何でもいいですよ


別にオシャレする必要なんて全くありませんし、みんな自分のことに手一杯で人のファッションなんて目に入ってませんから。


体温調節が第一です。


前日に必ず「会場の下見」を。


多くの場合、試験会場内(教室内)に入ることはできませんが、会場敷地内に入ることは可能です。


少なくとも会場の門前までは絶対に行けます。


駅から会場までのルート、宿から会場までのルートを確認しておきましょう。


コレをやるかやらないかで精神的な不安は全然ちがってきますよ。


人間、見知らぬ土地、見知らぬ道、見知らぬ場所、そういうところでは無意識的に不安になるというものです。


不安は余計な緊張を生み、それは疲労に繋がります。


そんなことにエネルギーを取られてはもったいないですからね。


面倒くさいかも知れませんが必ず下見をするようにしてください。


国試 「前日・当日」 の勉強


前日や当日にいくら勉強しても、なかなか知識が頭に入ってこないもんです。


そこでオススメなのが、これまでやってきたことを見直し、数字や法律などの「覚えておかないと解けない」系の問題をチェックしておくことです。


直前で準備や移動など、やることも多いと思いますから勉強時間をまとめて確保するというより、空いた時間にパラパラ~っと資料を何回か確認するのがいいと思います。


間違っても「全範囲を見直す!」なんてやっちゃダメですよ。


時間が足りませんし、中途半端になって気持ち悪いですからね。


前日・当日は少ない資料をパラパラと何度も確認して本番に臨みましょう!


模試や過去問で間違えた箇所を見直すのもいいですね。


直前にチェックしたところがドンピシャで出題されてるって結構ありますよ。


国試前日の睡眠


年に1回の国試を翌日に控え、緊張感からなかなか眠れないということもあり得ます。


前日の睡眠は極めて大切なので可能な限り睡眠時間を確保してください。


まず試験前日の日中は絶対に寝ないようにしましょう。


「昼寝してしまって、夜に眠れない…」ではいけませんからね。


食事を済ませ、身支度を整え、お風呂にも入って、ちょっと勉強もして、早めに寝る態勢に入ります。


上手く寝るコツは、あまり「早く寝よう!ちゃんと寝なきゃ!」と思い過ぎないことです。


部屋を暗くし、目を閉じて、ゆっくり呼吸していれば心身は回復しますよ。


そうこうしているうちに寝付けると思います。


試験のことを考え出すと眠気も飛んでしまうので、全く関係ないことを連想させていくといいですよ。


「ひとり脳内しりとり」をやっているうちに脳みそがオヤスミモードに切り替わっていきますからね。


もし神経が高ぶり過ぎて「どうしても眠れない!」とか「寝れる気がしない!」とかいう場合は、少し体を動かしましょう。


軽くストレッチするのもいいですし、疲れるまでスクワットするのもいいと思います。


柔軟体操をやり過ぎて寝違えギックリ腰になると良くないので軽めに筋肉を伸ばしましょう。


スクワットで足が筋肉痛になっても試験には問題ないと思うので多少ガンガンやっても大丈夫です。


疲れたら深呼吸して、思い切って寝ましょう。


こんな感じで、国試前夜は軽く勉強して、早めに寝て、早めに起きて、また軽く勉強するのがオススメです。


深夜まで勉強したり、徹夜しちゃ絶対にダメですよ!


もう、そういう段階ではないので、まず寝ましょう!


食事(エネルギー補給)は超大切!


国試当日、ものすごく大事なのが脳のエネルギー源の確保です。


前日の夜・当日の朝・当日の昼+当日の補給食


この3食+αで摂取したエネルギーを使って脳みそをフル回転させます。


合格を勝ち取るためにも、しっかり糖質を補給するようにしましょう。


試験会場に持ち込む昼食と補助食は必ず事前に買っておくようにしてください。


会場近くのコンビニなどでは「おにぎり、パン、弁当、補助食品など全て売り切れ」になることも珍しくありませんからね。


「前日の夜」の食事注意点


国試前日の夜は消化が良く、食べ慣れたものを食べるようにしてください。


激辛・激甘・ナマモノ・脂肪過多…そういう極端な食事は控えたほうが無難ですね。


「景気付け」とか「前祝い」とかいって焼肉を腹一杯食べたりするのもNGです。


食事はあくまでも適量がいいです。


食べ過ぎや消化不良は睡眠不足・胃痛・胸焼け・腹痛・便秘・下痢などに繋がりかねませんからね。


あ、国試前日にアルコールなんてのはもってのほかですよ!


飲み会も打ち上げも、試験後にだってできますから翌日の大一番に備えましょう。


余裕があれば脳のエネルギーになる炭水化物(ごはん・パン・パスタ・餅など)を少し多めに、よく噛んで食べます。


日本選手権やオリンピックを翌日に控えたアスリートのつもりで、食事の面からもコンディション調整しておきましょう。


「当日の朝」の食事注意点


国試当日の朝は、ゆっくりでいいので脳のエネルギー源、つまり糖質をしっかり摂りましょう。


コツは消化に時間のかかるものから食べていくことです。


消化にいいものから食べると血糖値が急上昇し、インスリンが大量分泌され、血糖値が急降下、試験前に低血糖になって頭が回らない…なんてこともなくはありません。


試験開始時刻の2~3時間前までに、消化に時間が必要な(腹持ちがする)順にエネルギーを摂取しておくことをオススメします。


これはマラソンを走る当日(試合日)と同じです。


違うとすれば筋肉でエネルギーを使うか、脳でエネルギーを使うか、それだけの違いですよ。


具体的には、



米or小麦

果物

菓子類

の順ですね。


もっと具体的には、

大福

おにぎりоrパンоrカロリーメイト

バナナ

カステラ

チョコレート

飴・ブドウ糖(ラムネ)

という感じでしょうか。


あくまでも例なので、この通りじゃなくても大丈夫です。


モチロン、全部を食べなきゃダメってことじゃないですよ。


どれもコンビニうやスーパーで買えると思います。


朝の起き抜けに一気食いする必要もありません。


大福が重たければ省略しても全然オッケーです。


少しずつでもいいので、自分のペースでエネルギーを摂ってくださいね。


模試なんかの時に練習しておくのもいいですよ!


国試当日の水分補給


国試は冬とはいえ水分補給も大切です。


エネルギー効率を考えると果汁100%のオレンジジュースが妥当でしょう。


カフェインも同時に摂取するならコーヒー飲料エナジー系ドリンクがいいかと思います。


もちろん好みもありますのでお茶でもミネラルウォーターでも全く構いません。


気を付けなければいけないのは飲料の温度です。


あまり冷たいものを一気に飲むと、ただでさえ緊張している胃腸をさらに冷やしてしまいます。


急な腹痛や下痢に見舞われると良くないですからね。


当日に飲む物も先に買っておいて、室温に戻した物を飲むと内臓への負担は確実に減ります。


またコンビニや自動販売機で買いたての冷えたドリンクも口内で少し温めてから飲み込むことで多少は冷たさを緩和できますよ。


こういう、ちょっとした差で1点2点変わってくる可能性ありますからね。


念には念を入れてやるんです!


後述しますが、当日「初めてレッドブル飲む!」みたいなことは避けましょう。


もし体に合わず頭痛がしたりしたら…怖いですからね。


「当日の昼」の食事注意点


国試当日の昼休みは「美味しいランチ」より「効率のよい栄養補給」を徹底しましょう!


ビタミンも食物繊維も考えなくて構いません。


何よりも脳のエネルギー=糖質の摂取が最優先です。


短時間で口に運べる、おにぎり・菓子パン・カロリーメイト・ゼリー飲料・チョコレート・飴・ラムネ(ブドウ糖)なんかが最適だと思います。


何も考えずに手ぶらで会場入りするとホントに困ってしまうこともあります。


外で食べたり、買いに行っている時間なんてありませんから、昼食は必ず事前に準備しておいてくださいね。


気分転換がてら(寒いとは思いますが)外でササッと食べるのもオススメですよ。


新鮮な外の空気で深呼吸し、しっかり糖質を摂取してから午後の部に臨んでください!


カフェインを上手く使おう!


覚醒作用があって頭スッキリでおなじみのカフェインですが、このブースト効果を上手く使えれば有利です。


国試におけるカフェインの摂取はドーピングにならないので、使えるもんなら使うべきです!


手軽な摂取方法はコーヒーガム、というところでしょうか。


ドラッグストアの睡眠関連コーナーに「カフェイン入りの飴」が売っていると思うので気になる人はチェックしてみてください。


言わずもがなだとは思いますが、コーヒーには利尿作用があるので注意が必要ですね。


ガムも試験中に噛むことはできません。


普段はカフェインを摂取しないのに「試験日に初めてコーヒーを飲む」というのは危険なのでやめておきましょう。


もしカフェイン耐性が弱いと頭痛や嘔気など体調不良を引き起こすおそれもあります。


コーヒーにしろガムにしろ、事前に試してみるのがいいと思いますよ。


もしカフェインに耐性があって、摂取することで集中できるのであれば、国試当日まで3~5日間の「カフェイン断ち」をオススメします。


文字通り、3~5日間、カフェインの摂取を控えて、試験当日に解禁する方法です。


久々にカフェインが入ってくるので、いつも以上に覚醒した感覚が得られると思います。


気合いの余り、過剰摂取してしまうのはよくないので適量を摂るようにしましょう。


エナジー系ドリンクを飲むにしても、飲んだことのある銘柄を適量で抑えておくことが重要です。


レッドブルを大量に飲んでも翼が生えるほどの効果はありません。


最後の最後、脳にブーストをかけて集中力を高めたい方は適量のカフェイン摂取を試してみてくださいね。


当日、会場入りして、まずやること。




国試当日の朝。無事に会場入りしたら、自分の受験教室を確認して座席まで移動します。


荷物を置いたら、まず真っ先に最寄りのトイレを確認しましょう。


その日、何度もお世話になる場所です。


自分の座席とトイレの位置が確認できれば無意識のうちに感じていた心理的不安も和らぐというものです。


あとは落ち着いて筆記用具や時計を準備したり、持参した資料を確認したりしましょう。


大勢の受験生がいますので貴重品の管理だけはしっかりとお願いします。


試験中に頭を休ませる方法


年に1回だけしかない、必死に勉強してきた、就職にも関わる国試!


とにかく色んなことが頭をよぎって不安と緊張で脳はパニック寸前までフル稼働になると思います。


ただでさえ正確に回答を選ばないといけないのに、他のことも気になりますから国試当日なんて脳が休まるヒマがありません。


脳みそフル稼働が長時間つづくととケアレスミスの発生率も高まってしまいます。


これホントにもったいないんです!


しょうもない失点を防ぐためには、試験中であっても脳を休める必要があります。


脳を休ませるには「閉眼して、ゆっくりと深呼吸を10回」です。


目を閉じている間は試験のことは一切考えず、とにかく呼吸にのみ集中します。


これだけで確実に脳は休まりますよ。


目を閉じることで感覚をひとつ減らし

深呼吸することで脳に新鮮な酸素を送ってやるわけです。


座ったままで首や肩のストレッチをするのもアリです(カンニングを疑われない程度の動きに留めておいてくださいね)。


試験開始直前、解答が1周したとき、見直し作業をする前、マークシートに記入する前…などに「脳の休息タイム」を試してみてください。


集合・着席から実際の試験開始まで待ち時間が結構あったりもしますので、頭を休ませながら待つといいですよ!


試験中の腹痛対策


試験中、腹痛に襲われるおそれは誰しにもあります。


普段は腹痛なんて一切ないという人でも国試となれば話は別です。


どう考えてもヤバいぐらい緊張してますからね。


これは仕方ありません。


トイレ的な腹痛であれば恥ずかしがらず試験官に申し出ましょう


みんな試験に必死なんで、誰がいつトイレに行ったかなんて全く意識してませんよ。


トイレ的な腹痛ではないときは、座ったままの状態で上前腸骨棘の下方、ツボでいうと「髀関」穴を親指でジワ~っと押さえます。


響くポジションを見つけたら、親指は添えたまま上半身を少しずつ前に倒すとしっかり刺激できると思います。


私の臨床経験上、ココの緊張が緩めば内臓にも余裕ができるようで腹痛がグッと楽になりますよ。


こういう情報を知っているだけでも気分がラクだと思います。


国試当日のNG行為!


「これはやっちゃダメ!」という行動を挙げてみます。


わかっているとは思いますが、一応、頭に入れておいてくださいね。


不安のあまり学校の友達とベラベラ話す。相手が迷惑なのでやめましょう。


昼休みに午前の問題の解答確認。そんなことをしても全く意味がなく時間がもったいないので、午前のことは全て忘れて昼食と午後の準備に専念しましょう。


遅刻、忘れ物、試験官に従わない、試験中の飲食、カンニング行為。…もはや説明不要ですね。


国試当日のGOOD行動!


「これはやっとけ!」という当日の行動です。


帰りの切符も買っておく。電車移動の場合、往復切符を買っておくと試験終了後のラッシュを回避できます。


マークシートへの記入はラスト20分から。まずは問題用紙に解答していき、何度も見直して、試験終了20分前になってからマークシートに書き込むようにしましょう。


マークシートは極力「消さない」つもりだと上手くいくと思いますよ。


サッサと帰宅して心身を休める。試験後は心身ともに疲れているはずですから、とにかく早く休んだほうがいいです。帰り道フラフラして交通事故に遭ったりしたら目も当てられませんからね。


自己採点や打ち上げなんかは後回しで構いませんよ。



まとめ!


以上、かつて国試を経験した私なりのコツやポイントをまとめてみました。


もし参考になる点があればドンドン取り入れて合格を引き寄せてください。


こういう細かい工夫の積み重ねで1点でも2点でも取れるのならラッキーですからね。


国試に向けて準備したものを、しっかり出し切れば、きっと合格できますよ!


あとは体調を整えて、試験に臨んでください。



自分を信じて、選択肢から答えを選び出すのみです!

答えは選択肢のなかに必ずあるんです!

(↑ 不適切問題でなければね ↑)



応援しています!

最後まで頑張ろう!