今回は、自賠責保険の話です。
これから開業しようと準備している鍼灸師さん、あん摩マッサージ指圧師さんが有利になる内容ですよ。
せっかく国家資格を持っているのですから使えるものは使っていくべきだと私は考えます!
◆知らないと損する現代社会
私(鍼灸師)も開業して数年が経ちますが、知らないことばかりで毎日が勉強です。
特に痛感するのは「知らないと損することもある」ということです。
世の中は知識や情報を持って活用することで有利になるようにできているようです。
反対にいえば知識や情報を持たずにいると「いいカモ」扱いされて必要以上に搾取されてもしょうがないという感じです。
それが嫌なら今以上に勉強して検索して、現代社会を賢く生き抜く術を身に付けないといけない…と開業してから強く感じるようになりました。
その具体例が自賠責保険の取扱いについてです。
交通事故に遭った方が使うアレですね。
車やバイクを運転する人なら必ず加入する強制保険とも呼ばれる仕組みです。
私は(恥ずかしながら)「自賠責は医師か柔道整復師だけが使えて、鍼灸師は使えないんでしょ?」と思っていたのですが、これが違っていたんです。
単に私が知らなかっただけで、実際には鍼灸師も自賠責保険を使えると偶然に知りました。
その偶然というのが、既存の患者さんが「事故に遭ったんだけど、鍼治療でも自賠責って使えますよね?」と電話で問い合わせてくれたからです。
今となってはホントに恥ずかしいのですが、患者さんのほうが保険制度について私よりも詳しく知っていて、積極的にそれを活用しようとしていたのです。
そのとき一瞬アタマが真っ白になってしまいましたが、そこは正直に「実は自賠責についてよく知らないので勉強します」と患者さんに説明しました。
その電話を切ってすぐネットで検索をかけ、鍼灸師が自賠責保険を使えるのかどうか片っ端からネットで調べていきました。
すると分かってきたのが…、
・鍼灸師でもマッサージ師でも、国家資格があれば自賠責保険を使えるということ。
・さらに「医師の同意」や「医師の指示」は必要ないということ。
・そして保険会社を納得させ、正しく自賠責保険を使う方法があること。
どれも知らないことばかりでしたが、電話をくれた患者さんが言っていた通り、自分も自賠責保険を使えると分かり、無知が恥ずかしいような気がしたり、患者さんの期待に沿えると嬉しく思ったり、複雑な気持ちになったことを覚えています。
そして、さらに調べまくった結果、鍼灸師・マッサージ師でも自賠責保険を「医師の同意」なしに使う方法を見つけたのです。
◆自賠責保険を活用して患者さんも経営も◎
その方法を使った結果、患者さんは経済的な負担なく治療が受けられるので喜んでいましたし、私も役に立てて嬉しかったです。
最も恐れていた保険会社との対応ですが、この方法で難なくクリアできました。
最初こそ「鍼灸は自賠責保険ムリですよ」とか「医師の同意をもらってきてください」と高圧的に迫ってきた担当者も話が進むにつれトーンダウンし、最終的には全面的にオッケーということになりました。
交通事故に遭った患者さんから問合せがなければ私は自賠責について知らないままでしたでしょうし、患者さんの役に立って保険会社から治療費を支払ってもらうビジネスの機会を棒に振るところでしたね…。
◆情報は身を助ける!
今から開業される鍼灸とマッサージの先生には自賠責保険を「医師の同意」なく使えることを知っておいてもらいたいと思います。
それは患者さんの手助けをすることでもありますし、経営を安定させることにも繋がります。
知っていれば当たり前にできることも、知らなければ一生そのままです。
鍼灸師・マッサージ師が自賠責保険を攻略するための具体的な方法をブログにまとめましたので、もしよかったら参考にしてみてくださいね。
◆あはき師の自賠責攻略法(はじめに)
◆鍼灸師が「医師の同意」なく自賠責保険を使った結果