鍼灸院の開業・経営に「コンサルタント」は必要か?



今回は「経営コンサルタントってホントに要るの?」という話です。


どんな業界にも、必ずといっていいほど「経営コンサルタント」の方がいます。


治療院ビジネスにおいても然りですね。


さてそれでは、実際のところ治療院を開業させたり経営していくなかでコンサルタントは必要なのかどうか、少し考えてみましょう。


結論から書いてしまうと…


・細かいミスを恐れずに自分自身でガンガン試行錯誤していけるタイプの方ならコンサルは要らない。


・とにかく不安で心配で本当に上手くいくのか気が気でないタイプの方ならコンサルがあってもいい。


…と私は考えています。


つまるところ「人による」としか言えない面もありますが、治療院における経営コンサルタントのメリットとデメリットを書きだしてみます。


◆そもそも「経営コンサルタント」って何者?


コンサルタントという職業は「依頼人に解決策を示してその発展を助ける」ことを業務とする仕事です。


魚を釣りたい人に「魚の釣り方」を教えてくれる、つまりは「情報を売る商売」と言い換えてもいいかと思います。


養成校を卒業し

しっかり修行して

いよいよ独立開業する!

でも初めてのことばかりで何かと心配…


という人に対して「上手く開業する方法」という情報を提供する(販売する)のがコンサルタントの仕事ですね。


その情報は口頭だったり、書面だったり、まとまった資料だったりと形態は様々ですが、解決策を教えてもらうために金銭を支払うというビジネスです。


◆コンサル導入のメリット


ではコンサル業の方から上手くいく方法(情報)を買うメリットは何でしょうか?


それはモチロン、過去の実績やデータから「こうやると上手くいく」とか「こうやると上手くいった」という有益な情報を得られることです。


情報があれば失敗のリスクや不安感を(ある程度)取り除けます。


実際にトライ&エラーを繰り返しながら経営していくというのも手ではありますが、初めての開業で取り返しのつかない大きな失敗をしてしまうと目も当てられません。


そういった大きなミスを避けられるという点では非常に有効な手段だと思います。


また失敗に対する不安や心配で心身が安定しないという先生方も珍しくありません。


それだけ開業というのは人生の中でも大きなイベントだということです。


そういうときにコンサルさんという味方がいてくれたら、こんなに心強いことはないと思います。


不安感が強い方、心配症の方、なるべく安全な道を進みたい方は業界の経営コンサルタントさんに依頼しても満足感が高いだろうと思います。


◆コンサル導入のデメリット


反対にデメリットは何でしょうか?


これはやはり金銭的な面と言わざるを得ません。


有益な情報を買うのですから、それなりのお金が必要です。


有利になる情報を保有している人が少なければ少ないほど費用は高額になるのは当然です。


また、お金さえ支払えばコンサルさんが助けてくれるので(言い方が悪いかも知れませんが)自分の頭で考えようとせず、どんな意思決定も他者に頼ってしまう…ということにもなりかねません。


コンサルタントの方、もしくは会社は、あくまでも「依頼人に解決策を示してその発展を助ける」のが仕事ですから失敗しても責任までは取ってくれません。


あくまでも「こうやると上手くいきましたよ」という情報を提示してくれるだけで、もしそれで上手くいかなくても損害を補償してくれるわけではありません。


もし責任まで取ってくれる誰かが必要なら、それなりの金額で「責任者」を雇い入れなくてはいけません。


コンサルさんは経営責任者ではありませんからね。


最終的な責任者は開業する先生ご自身です。


また近年ではインターネットの発達により、実際に治療院を開業したり経営したりしている方の「生の声」が入手しやすくなっています。


ネット検索すれば大抵のことはヒットしますから、そういった生の情報を自分に置き換えて、自分で判断ができる人にはコンサルは必要ないかなと思います。


◆結局のところ「人による」。


とにもかくにも経営コンサルタントさんから情報を買うのには、どうしても「お金」が必要になってきますので、そこだけは慎重に判断してください。


実際に導入してみたら業界内では既に使い古されて陳腐化した情報だった…ということがあっても文句は言えません。


なぜならコンサルさんは「解決策の提示」までが仕事であって、「解決そのもの」は業務範囲外ですから。


「魚の釣り方」はレクチャーしてくれますが、実際に魚を釣るのは他ならぬ自分自身ということです。


もし何かしらの困ったことや解決すべき問題が出てきたときは、なによりもまず先にネットで検索してみましょう。


先人の知恵や経験が詰まっているはずです。


ネット情報をヒントに自力で考え解決していくもよし、それだけでは分からないので業界のコンサルさんに助言を求めるもよし、それは自由です。


同じ事象であっても、それをどう受け止めるかは人それぞれです。


ご自身の性格傾向や心持ちを踏まえつつ上手くコンサルを使ってみてはいかがでしょうか。


コンサルタントサービスを受けるにしろそうでないにしろ、まずは自分の頭で考えることからスタートですね。