あなたの鍼灸院開業に絶対必要な3つのアイテム



鍼灸院を開業するなら絶対に必要になる3つのマストアイテムを紹介します。


開業するには何から用意したらいいか…やることが多すぎて手が付けられないこともあります。


でも順番に段取りしていけば大丈夫です!


まずは絶対に必要になる「3つのアイテム」から揃えていきましょう。


「あったら便利」とか「あったほうが良い」とかではありません。


絶対に使うマストアイテムです。


1:印鑑


事業をスタートさせるにあたっては実に様々な契約を結ぶことになります。


テナントを借りるなら建物賃貸借契約、内装工事の契約、電気や上下水道などの契約などです。


また届出が必要なこともあります。


鍼灸院やマッサージ院なら保健所に開業届けを提出しますしね。


こういうときに必要なのが印鑑です。


日本はまだまだ印鑑社会なので公的な書類には何かと捺印が求められます。


ちなみに欧米では「こんなスタンプで大丈夫なの?」という感覚らしいです。


そういったオフィシャルな印鑑はシャチハタ的なものでは認めてくれないことが多いので注意しておかないといけません。


いざ「要る!」となってから準備しているようでは間に合わないということもありますので、前もって段取りしておくのが賢いやりかたです。


ここで知っておきたいのが印鑑の種類です。


大きく分けて3種類あります。


できれば3つとも用意しておいて用途に合わせて使い分けるほうがいいです。


いつでも同じハンコを使うというのは防犯上よろしくありません。


悪用されることもあるということです。


その3種類というのは、実印・銀行印・認め印(シャチハタ)です。


実印


実印というのは、住民登録をしている市区町村の役所や役場に印鑑登録の申請をし、受理されたもののみを実印と呼びます。


最もフォーマルで押す回数も少ないキッチリしたものです。


たとえば公正証書の作成、金銭その他貸借証書、契約書、不動産取引き、自動車登録、婚姻届などに使う印鑑です。


家族間で誤用がないように名字だけでなくフルネームで作ることで安全性を高めることが多いです。


間違いなく「本人が押す」という場面で使います。


銀行印


次の銀行印は名前のままで、銀行をはじめとする金融機関で捺印する場合に用いるハンコです。


銀行口座を開設するときにも、なにかしらの書類を提出するときにも求められることがあります。


特に開業前後には押す機会も多いと思いますので実印とは違うものでシャチハタでもないものを準備しておきましょう。


これは名字だけでも全く問題ありません。


認め印


最後が認め印です。


これは配送業者さんから「間違いなく荷物を受け取りました」という事実を認めるためなど、割と簡易的なものです。


漢字で署名すると画数が多くて時間がかかることもあるのでポンと押すというアレですね。


これは言うまでもなくシャチハタに代表されるスタンプ式のものでもオッケーです。





どれも必ず使いますから余裕をもって準備しておきましょう。


最近はネットからでも注文できるので、チェックしてみてくださいね。


私はこのハンコ屋さんから耐久性抜群という「チタン製」の印鑑を購入しました。


チタン…男心をくすぐるロマン素材ですね。


・はんこプレミアム株式会社




スタンプ印は100均でも買えるので、実印と銀行印の「2本セット」が最も実用的だと思います。


2:銀行口座


次はコレです。


お金の出入り口となる銀行口座は絶対に間違いなく必要です。


いま持ってる口座を使えばいいじゃないの?」と思われるかも知れませんが、


既にある口座を事業用にするのではなく、新たに鍼灸院専用の口座を作るべきです。


事業資金の受け皿としても必要ですし、口座引き落とし支払いの際にも使います。


どう考えても絶対に使いますので作らないという選択肢は考えられません。


大して時間もかかりませんのでパパッとやってしまいましょう。


ちなみに個人事業では屋号を使って口座を開くことができません(法人であれば法人名義の口座を開設することができます)。


口座の名義が「○○鍼灸院」とかにはできないということです。


どの銀行や郵便局、信用金庫もこのルールなのでしょうがありませんね。


つまり口座名義は事業主の氏名を使うことになります。


仕事用の口座なのに個人名義になってしまうので、専用の口座を用意して管理したほうが間違いもなく分かりやすいということです。


複数の銀行の通帳が何冊もあるという状況ではお金の出入りや税金の計算がややこしくなるだけですから、専用の口座をキッチリ用意しておきましょう。


それでは、どこの銀行の口座がいいのでしょう?


答えは単純で「開業地から最も近い金融機関」です。


思いのほか専用口座のある金融機関には足を運ぶことになりますからね。


近いのであれば銀行でも郵便局でも信用金庫でも構いません。


普通口座であれば金利やサービスに大差ありませんから。


新たに口座を開設するには身分証明書と印鑑が必要です。


早速、印鑑の出番がきましたね。


銀行印と免許証(保険証)を持って金融機関に行きましょう。


3:クレジットカード


最後はクレジットカードです。


これも解説していきましょう。


まずなぜクレジットカードが必要になってくるかというところからいきましょう。


個人事業主が屋号(お店の名前)で銀行口座を作れないのと一緒で、クレジットカードも事業主の個人名義でしか作れません。


ですからプライベートのカードと混ざってお金の出入りが混乱しないようにクレジットカードも仕事専用の1枚を用意したほうが絶対にいいです。


日本は「お金の教育」を全くといっていいほどしていませんのでクレジットカードの利便性はもちろん、そもそもとしてクレジットカードの使い方すらピンと来ず、よく分からないまま「カードって何か危ないんじゃないの?」という先入観を抱いている方も多いそうです。


勤務という形態で働くのであればカードのない生活も問題ないと思いますが、これから独立開業して個人事業主としてやっていくのならクレジットカードは必需品になります。


細かい部分を省略して本質的なことだけいうと、クレジットカードを使うことで「お金が出ていくタイミングを遅らせる」というのが最大の利点です。


事業における「お金」の出入り(キャッシュフロー)で最も良しとされるのが、お金が『早く入ってきて、ゆっくり出ていく』という流れです。


たとえば入ってくる分では、治療後すぐに治療費を頂けるというのは普通、1週間後に払いますというのは遅い、先に5回分まとめて払ってくれるというのは早い、ですね。


対して出ていくお金、たとえば購入後すぐに支払うというのは普通、カードを使って翌月払いは遅い(ゆっくり)、まとめ買いで一気に支払うというのは早い、ということです。


お金が入ってくるのを早く、出ていくのを遅くすることで、要するに「手元に現金がある期間を長くする」のが重要だということです。


手元にお金があれば別の支払いに回すこともできますし、銀行に預けたり誰かに貸しつけることで利息が発生(お金がお金を生む)しますし、次の支払いに備えて調整することが可能になるわけです。


特に個人事業では「仕入れ」でカードを使うのではなく、「支払い」に使います。


家賃や光熱費などの固定費をクレジット払いにしておくと払い忘れなどがありませんし、翌月や翌々月にいくらの支払いが必要になるのか非常に管理しやすくなります。


もしクレジットカードを利用せず毎月毎月「現金払い」にするとどうでしょう?


現金に余裕があって払えるときは問題ありませんが、何かしらのトラブルやアクシデントで一時的に現金が不足してしまうと支払いができず一気に困ってしまいます。


そういった事態を避けるために、支払いのタイミングを後にスライドできるクレジットカードが必要になってくるわけです。


ここまでは「クレジットカードが必要な理由」ですね。


そのなかでも楽天カードが治療家やセラピストはもちろん個人事業主全般にピッタリだと私は考えています。


何といっても開業するタイミングで楽天カードを活用すれば結構なポイントがもらえちゃいますからね。


これについては、また詳しく解説しますね。


関連記事:鍼灸院の経営には「楽天カード」が最適です!


とにかく独立開業に絶対必要なのは「印鑑・銀行口座・クレジットカード」です。


お忘れなく!