一人院長に求められるのは「総合力」と「極端さ」



「一人院長」として独立開業される先生も多いのではないでしょうか?


私も開業以来ずっと「一人院長」でやってます。


そんな「一人院長」に求められる2つの大きな要素を紹介します。


あくまでも「私の考える…」ということなので気楽に読んでもらえるとありがたいです。


一人院長に必要なのは

「総合力」と「極端さ」です。


◆総合力


いきなり「総合力」という具体性のないワードを出してしまって申し訳ないのですが、もう総合力というしかないのです。


「一人院長」は一人でやっていくという性質上、非常に多くの能力を求められます。


治療や施術の専門的技術力は当然として、


・患者さんとの会話力対応力説明力

・マーケティングやリサーチに基づく経営的判断力

・管理者としての問題解決力

・経営者としての想像(創造)力

・お金にかかわる会計力

・院内空間のデザイン力

・金融機関等への交渉力

・思いやりや気遣いといった人間力


…挙げればいくらでもありますよね。


院長であれば、経営上の大きいことも小さいことも全てを一手に引き受けなくてはやっていけません。


つまり「総合力」が高くないといけないのです。


雇用される側であれば治療や施術の専門的な技術が高ければ(ある程度は)大丈夫だったかも知れませんが、開業すると治療以外の部分にも責任を持たなくてはならなくなります。


これが結構、いや「かなり」大変なのです。


◆徐々に改善・レベルアップ


とはいうものの、開業して一人でもやっていけるまで総合力が高まらないとダメ…ということではありません。


なぜなら実際に開業してみて身を持って真剣にやっていくほうが総合力が伸びやすいからです。


実地に勝る練習なし、というやつですね。


開業できる水準に達し「やってやるぞ!」という気持ちが高まってきているのなら、開業しちゃったほうが成長できると思います。


理想としてイメージする「最高で究極の治療院」に時間をかけながら近づいていけばオッケーです。


若いうち、開業して間もないうちは院長としての人格も治療・施術も完成には届かないかも知れませんが、その時点での全力を提供していくことが大切です。


そういう本気で誠心誠意を込めた毎日を過ごしていれば知らず知らずのうちに様々な能力が磨かれ、ハッと気が付いたときには総合力が間違いなく高まってレベルアップしていると思いますよ。


常に考えて、やってみて、また考える。


そんなトライ&エラーを繰り返しながら少しずつでも確実に進んでいけばいいだけの話です。


◆極端さ


前半の「総合力」と相反するように聞こえるかも知れませんが、ある種の「極端さ」も必要だと私は考えます。


「極端力」とでもいいましょうか、世の中の普通や平均、一般常識のようなものから突出している何かがあるととても良いと思います。


その極端さは差別化を図れる武器になりますからね。


「極端にハード(痛い)治療」とか、逆に「極端にソフトな施術」とか、そういう感じです。


人の価値観は多様化する一方なので、何を良しとするかは患者さんが決めることです。


つまり、どちらの極端さにも、それを求めている人が必ずいます。


治療や施術に限ったことではなく、


料金が極端に 高いor安い。

先生が極端に 恐いor優しい。

施術時間が極端に 長いor短い。

極端に 親密orほっといてくれる。

極端なぐらい 質素orゴージャス。

極端に 朝早くからやっているor夜遅くまでやっている。

極端に 多弁or寡黙


…などなど、様々な極端さが考えられます。


院内が極端にキレイ(清潔)は問題ありませんが、極端に散らかっていて不潔というのはいけませんね。


それは同業他者(他社)との差別化を図る武器にはなりえません。


「極端に恐い先生」は一見マイナス要素のようですが、受け取り方は千差万別なので「私のために、こんなに真剣に考えてくれている、叱ってくれるんだ!」とプラスに評価する人も一定数いますよ。


キャラクターにしろ施術方法にしろ院内環境にしろ、


独自の・独特な・そこにしかない極端さ=個性・特長は絶対的な強みです。


極端な要素はあったほうがいいと思います。


2018年上半期的に表現すれば「クセが強い!」ことは有利だということです。


昨今はリスク回避のために無難に、そつなく、それっぽい普通の治療院を目指す方も多いようですが、そういう「万人受け」路線は複数店舗を展開している大手に任せてしまいましょう。


無理して治療院の全てを極端にする必要はありませんが、ひとつでもふたつでも極端ともいえる個性や特長があれば、それを「良い!好き!それでなくっちゃいけない!」と絶賛してくれる人が必ずいますからね。


簡単にはマネできない極端さ=差別化を図れる自分だけの特色があると有利なのは間違いありません。


◆一人院長ならではのニッチ戦略


一人院長は数の面では不利かも知れませんが一人だからこそ小回りが利きます。


マニュアル的ではない柔軟な対応が可能で、ピンポイントに専門特化した「極端さ」や「個性」という強みを活かしやすいのが一人院長ならではのメリットです。


大手や先行者と同じような土俵で競っちゃダメなんです。


下手に競わずに個性を活かして、一人院長は10人のうち9人には選ばれなくても1人から絶対的な信頼を得られればいいんですからね。


例えば、ラーメン二郎は極端に量が多いですし、激辛ラーメンは極端に辛いですよね。


そういう極端な商品は世間一般の大多数に広く受け入れられるようなことはありませんが、その反面で熱狂的なファンには深く愛されるニッチを狙ったビジネス戦略です。


治療院でもニッチな部分を意識するなら、ある特定の症状や疾患に対して専門性を打ち出したり、また特定の年代や時期(幼児期・受験生・子育て期・働き盛り世代・老年期など)に狙いを定めるというのもいいかも知れません。


あまりにも八方美人にやると何に強い治療院なのか分かりづらく、その結果として選ばれにくいということも出てくるかも知れません。


やたらメニューの多い定食屋さんより個性的な名物料理に特化した店のほうが選ぶ理由がハッキリするような感じですね。


全ての人に好かれようと開業直後から無難に小さくまとまってしまうのは、ある意味もったいないことです。


大きな会社組織は、大きく稼がないと全体を維持できないので大衆に広く受け入れられる「最大公約数」的な戦略を取りますが、零細小規模治療院の一人院長が同じことをしても勝ち目はありませんよ。


一人院長は一人であることのメリットを最大限に活かして、個性的な「極端さ」を武器に狭い分野を深掘りしていくべきです。


ニッチを狙えばパイも小さくなるでしょうけど、固定ファンを獲得して大事にしていけば一人院長の生き残る道になると思います。


◆まとめ


開業してみて初めて分かる経営者・責任者としての大変さがあると思います。


そういうのは、やってみないことには絶対に理解できません。


実体験を通じて様々な魅力を磨いていけます。


自営業者は定年退職がありませんので10年・20年・30年と長い時間をかけて総合力を高めていきましょう。


真剣に、誠心誠意の仕事を続けていれば自ずと色んなことができるようになっていきますよ。


同時に自分の考えや感覚に基づいた極端にも思える方法を追求していけば、それは他にはない個性的な強みになります。


既に個性は先生自身に内在しているはずです。


開業後すぐに完成しなくても大丈夫ですよ。


「実際の経験」と「内在している個性」を時間をかけながら上手くミックスさせていけば、少しずつでも独自の「極端さ」を含んだ特長あるスタイルを築けるはずです。


総合力の高さと、極端で個性的な特長が「あなたが選ばれる理由」に繋がると私は確信しています。


一人院長には技術者・経営者・管理責任者としての「総合力」と、簡単にはマネできない自分だけの個性的な「極端さ」が求められるという話でした。


もしよかったら何かの参考にしてみてくださいね。