①弁護士さんの選び方!
最強の味方:弁護士さんはどうやって選べばいいでしょう?
これには明確な基準や特別な資格はなく、少なくとも「弁護士さん」であれば問題ありません。
しかし、諸々の手間を考えれば治療所から近いところの弁護士さんが一番いいでしょうね。
インターネットで簡単に検索できますので、まずは「地名+弁護士+交通事故」で探してみてください。
複数の候補がある場合には、より交通事故に精通している弁護士さんを選びましょう。
ホームページに掲げてある得意分野や過去の実績などから判断できるかと思います。
また施術者と年齢が(ある程度)近いほうがいいでしょう。
言葉を選ばずにいえば、あまり高齢の弁護士さんだと施術者より先に亡くなってしまうリスクがあるためです。
長く続いていく協力関係ですから、その辺りも考慮してみてください。
絶対にしてはいけないのが、法テラスや自治体の弁護士無料相談に依頼することです。
そういうところの弁護士さんの仕事は法律相談の範囲でしかなく、自分の直接的なビジネスではないせいか積極的に介入してくれることはありません。
要するに「役に立たない」ので時間のムダなのです。
結局のところ、近くの弁護士事務所に直接お願いするのが最適かと思います。
②患者さんを置き去りにしてはいけない!
また患者さんの心情にも注意が必要です。
施術者と弁護士さんは、それぞれプロですから仕事として話を進められるのですが、患者さんはそうではありません。
患者さんは不幸なことに交通事故に遭ってしまい、不快な症状に苦しめられ、ただでさえ非日常のアクシデントで心身ともに不安定な状態です。
そんな患者さんに
・「弁護士を立てて保険会社と闘いましょう!」とか
・「弁護士さんと一緒に保険会社を倒しましょう!」など
事を荒立てるような表現をしてしまうと必要以上に動揺を生んでしまうこともあります。
争いごとを嫌う患者さんのなかには不安のあまり弁護士さんとの契約を拒否し、治療が中断・終了してしまうこともありますからね(実体験です)。
せっかく弁護士さんと弁護士特約が揃っていても、患者さんが契約に同意してくれないと全てが水の泡です。
患者さんの心情には注意が必要です。
言葉は慎重に選びましょう。
具体的には
・「当院では患者さんの負担が少なくなるように弁護士さんに手伝ってもらっています」とか
・「弁護士さんが保険会社と対応してくれますのでストレスもゼロで、何より心強いですよ」とか
そういう言い回しが良いように思います。
施術者から患者さんに弁護士特約(等級や保険料に変化なし)や弁護士費用(患者さんの負担金なし)についてしっかり説明して、弁護士さんと契約して治療を進めていくことが最も有利で最善の策であるということを理解してもらいましょう。
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